ウォーキングマップづくり&明石の松明祭り 内容報告

まち歩き&地図作成作業【8月24日】

今回、私たちは地図作成作業のため、まち歩きを行いました。
普段は車で通る道を歩いて行動することにより、たくさんの素敵な場所を発見することができました。小川にたくさんの魚がいたり、小さな神社や寺、お地蔵さんを見つけたり、おじさんに桂川にいる鳥の種類を教えていただくなど、たくさんの貴重な経験ができました。
まち歩きをしながら、もとからある程度おおまかに作ってきた地図に新たに発見した小道や小さな橋を書き込んでいく作業をしました。
そして、まち歩きから帰ってきた後、「ウォーキングマップ」のような手持ちの地図を作成しました。
地図を作成するにあたって、一番苦労したのは、地図の正しい縮尺と川や道のつながりです。頭ではなんとなくわかっているのですが、それを地図に表すことがなかなかできず、苦戦しました。ですが、みんなとまち歩きの時のことを思い出して、「ここにはきれいな花があったよね」「ここは小道が二つに分かれてたんだよね」と言い合いながら作成していくのは、とても楽しかったです。
手持ちの地図を作ることで、たくさんの発見をすることができました。今までは何も考えずに通ってきた道も、見方を変えるだけで、たくさんの楽しみ方があることも学ぶことができ、まちの人たちともかかわることができました。とてもいい体験になったと思います。
また機会があれば、是非参加したいです。

image1

16-09-21-20-30-13-058_deco

 

明石(あけし)の松明【8月24日】

毎年行われる、明石の松明に今回、私たちも参加させていただきました。
宇津地域はその中でさらに6つの集落に分かれていて、明石はそのうちの1つです。
明石の松明は毎年、8月24日に行われます。明治の最初からあったことははっきりしているそうですが、もしかしたら江戸時代末期あたりから続いているかもしれない、と明石在住の岡本さんは説明してくれました。それほど伝統のある祭りということです。
従来、家ごとに1月から12月まで1本ずつ、松明を作っておきます。それを背丈ほどの竿に取り付けて、家の前の道路側に並べてあげます。それに加えて、各戸で4~5メートルほどの高い竿に、神様に向けてあげる松明を作り、さらには三輪神社に置く松明も作ります。つまり、各戸で14本ずつの松明を作ります。家で不幸ごとがあった年には火が良くないといって、松明を上げません。現在、明石には18軒の家がありますが、今年も、すべての家が参加できたわけではありません。また、松明に使う松を事前に山へ取りに行ったり、割ったり、松明を作ったりという作業が高齢者には負担になり、近年は祭りの規模が縮小してきているとのことです。
30年ほど前までは、三輪神社に奉納した松明が燃え尽きたころからがお楽しみの始まりで、子ども達が金魚すくいをしたり、鮎つかみをしたり、つかんだ鮎をその場で塩焼きにしてみんなで食べたりと、それはにぎやかだったそうです。地域の方は誰でもが盆踊りの音頭をとることができ、踊ったり遊んだりが夜中の12時を過ぎても続いて、その日ばかりは地域の子ども達も大騒ぎしながら夜更かしをして、楽しい時間を過ごしたのだそうです。
松明が並びあげられるのを間近で初めて見たのですが、道路に並ぶ松明の炎の光がとても美しく、感動しました。

image3

image4
その後、三輪神社を参拝させていただきました。三輪神社は山裾にある鳥居をくぐると、数十メートル先にご神木の杉の木を囲う玉垣があるだけで、神殿も社務所もないシンプルな社です。
以前、女性がお参りをしたときに鳥居の奥に大蛇がいて追いかけてきた、という言い伝えがあり、しばらくは女人禁制とされていましたが、現在ではそれは迷信だということになっているそうで、この日は女性の私たちも入らせていただきました。
貴重な経験をさせていただきました。今日の体験はきっと忘れないと思います。
来年は、この伝統ある祭りを維持していくために、準備や運営に私たち学生が少しでも尽力できればと考えています。

2016年度 宇津夏祭り 内容報告

京都精華大学京北宇津宝さがし会 活動報告
宇津夏祭り納涼の集い【8月15日】

宇津地域の最大の行事である「宇津夏祭り納涼の集い」が、2016年8月15日に宇津峡公園にて開催されました。祭りの詳細は、私たちが作成したチラシにあります。

1470811948397
1470811950199
私たち、京都精華大学京北宇津宝さがし会のメンバーは、今年から夏まつり実行委員会にも加わり、本格的に祭りの運営に関わることができました。

祭りの前日である8月14日に地域に入った私たちは、『わたあめ』の機械を確認し、その後はわたあめの袋に絵を描いたり、夜店の看板を作成したりと準備を整えました。

8月15日は、夏祭り当日ということで朝から当日に必要な備品などを旧宇津小学校の倉庫から夏祭り会場である宇津峡公園まで運搬。午後からはその備品を設置したり、テントを建て屋台の準備を始めました。前日に作った看板がうまく付かなかったりと小さなハプニングもありましたが、祭り本番までに全ての準備が完了しました。準備途中から雨が降り始め、どうなることかと思いましたが、無事に雨も止み祭りが開始しました。

image3
今年は、鮎の塩焼き、わたあめ、ヨーヨーの3つの屋台を出店しました。自治会の方の方にも手伝いにも行き、ギリギリの人数で回しましたが、特に失敗もなく、適度に私たちも祭りを楽しむことができ有意義な時間が過ごせました。

image4

大繁盛なヨーヨー。

image5

目の前で焼いて売る鮎の塩焼きも好評でした。

image6
舞台では、地域の方たちを中心に組織された和太鼓チーム、ブラジル音楽、沖縄音楽などが圧巻のパフォーマンスを繰り広げました。京都精華大学からも、フラメンコ同好会と、ティクタクティクタンというバンドが出演し、会場の雰囲気を盛り上げました。

image7

高く組まれた櫓の上で生演奏される宇津の里音頭。櫓を囲んでの大踊りでは、私たち学生も加わり、踊りの輪が大きく大きく広がりました。

まるで貸し切りのように頭上に展開される花火が、夏の空を美しく彩り、参加者はみんな歓声をあげて楽しみました。

今年は開催時間が延び、かなり遅くまで片付けが終わりませんでしたが、みんなの顔はどこか晴れ晴れとしていました。

高齢化の進む地域では、祭りの維持や保存が大きな課題になっています。準備や運搬、祭り当日の運営など、私たち学生が役に立てることを積極的に見つけて、これからも地域の人たちみんなが楽しみにしている「夏祭り納涼の集い」を、さらに大きく広げていくために力をつくしたいと思います。

2016年 子どもフェスタin宇津 2日目 内容報告

京都精華大学京北宇津宝さがし会活動報告
第3回子どもフェスタin宇津2日目【8月7日】

子どもフェスタin宇津の2日目の様子を紹介します。

まずは、昨年度大好評だった鮎の掴み捕り。地域の方々にご協力頂き、今年も実現しました。地域自治会役員の方々が川の中に溜め池を作ってくださり、そこに鮎を放流。子ども達が一斉に掴みにかかります。

image1
学生スタッフも挑戦しましたが、鮎はすばしっこくて、ぬるぬるしていて、思うように掴めません。ついムキになって、本気で遊んでしまいました。

image2
捕った鮎は塩焼きにして、みんなでおいしく頂きました。

image3

鮎を捕り尽くした後は、みんなで川遊び。発泡スチロールの筏で川を下ります。
子ども達は大喜びでしたが、それを引っ張る学生はくたくた。

image4

実はイベントの1カ月前に竹で筏を作っていたのですが、立派に作りすぎたせいで、重くて運べないという事態に。結局、お蔵入りとなってしまいました。今後、活躍する機会を待っている筏の写真です。

image5
嵐山へ注ぐ第一級河川、上桂川の流れる宇津地域の人々は、小さい頃から川に親しんで育ちました。かつては鮎釣り、鮎漁も盛んで、地域内外からの釣り客で賑わいましたが、上流に下水処理場が出来て以来、鮎が棲まなくなってしまい、徐々に川から人が離れていったという歴史があります。今回は、年配の方々に親しまれてきた川遊びを子ども達と共に体験する貴重な機会となりました。

午後からは地域の公園に移動。とは言っても、ただ公園で遊ぶのではありません。老朽化が進む公園の遊具をペンキで塗り直し、綺麗に生まれ変わらせるという大仕事に、子ども達が挑みました。

image6真剣な表情で取り組む子ども達。

地域町内会の皆様も、差し入れをどっさり持って駆けつけてくださいました。

image7

平行して、記念に公園に飾る絵を描いている様子です。なんと、90cm×360cmの特大サイズ! 事前に子ども達から描いてほしいモチーフを公募し、学生スタッフが下絵を作成。子ども達がペンキで色を塗っていきます。こんな大きな塗り絵は、きっとみんな初めてでしょう。

image8
塗り直し前の滑り台です。

image9
事前に学生スタッフがサビを落とし、下地塗りをして、当日、完成した遊具と絵がこちら。

image10
なんということでしょう。鮮やかに生まれ変わった公園の遊具が、宇津の緑によく映えます。町内会の皆様にも大変喜んでいただけました。

最後に、みんなで集合写真。子ども達の少し疲れて見えるこの顔こそ、やりきった顔です。子ども達が大きくなったとき、この公園に戻ってきて、彼らの子ども達に「この滑り台とブランコはパパが塗ったんだぞ」と自慢する日が来る事が、企画した学生スタッフの願いです。

image11
2日間を通して開催した第3回子どもフェスタin宇津。今年も無事に終える事ができました。年を追う毎に、より内容が充実し、地域を巻き込んだものになっていっていると感じています。参加してくれた子ども達の保護者の方々からも来年度への要望を頂いており、期待に応えられるよう、さらに活動を広げていきたいと考えています。また、毎回の如く宇津地域の方々には大変なご助力を頂き、この場を借りて感謝申し上げます。
以上、第3回子どもフェスタin宇津の2日目の様子でした。

2016年 子どもフェスタin宇津 1日目 内容報告

京都精華大学京北宇津宝さがし会活動報告
第3回 子どもフェスタin宇津1日目【8月6日(土)】

宇津地域の夏の恒例行事となりつつある、こどもフェスタin宇津。宇津はじめ周辺地域の子ども達に、地域の魅力を体験を通して感じてもらい、地域愛を育むためのイベントです。今年は第3回目の開催となり、8月6,7日の2日間に渡り行いました。
今年のメニューは、1日目に地域発見オリエンテーリング、ミニゲーム、夏祭りの会場を彩る灯籠づくり、夏祭りの盆踊りに向けた練習、花火。2日目に鮎つかみ、川遊び、栃本河川公園の塗り直しです。
参加者は、1日目に子ども18人、2日目に13人、延べ31人でした。学生スタッフは総勢18名。自治会からは役員さんたち10名ほどのご協力をいただきました。

1日目。9時半からの受付が待ちきれなくて、9時にはもう1人目の子どもが来てくれました。
(1)オリエンテーリング
宇津にある4つの地域(中地、栃本、明石、下宇津)を、子ども3~4人、スタッフ2~3人の班ごとにまわりました。炎天下の中、子供達と一緒に指定されたチェックポイントを巡ります。
その途中には子ども達の飽きがこないように、また熱中症の予防も兼ねて、「宝袋」の中にはアメ玉を、「宝箱」の中には冷やしたゼリーを置く工夫をしました。
普段なら気付かないような、何気ない看板やお地蔵さんを探し回ったり、チェックポイントの証拠写真や面白い写真を撮ったりなど、子ども同士のチームワークが必要になる場面もたくさんありました。
また、オリエンテーリングの指令にどれだけ答えられるかで点数をつけて、午後からのミニゲームと得点を合算し、班対抗戦を行うことにしました。
子ども達が一生懸命、ミッションに取り組む姿がとても微笑ましく、スタッフもみんな笑顔になりました。
実は学生側に多々、ミスがあったものの、大きなトラブルが起こることもなく無事に午前中のイベントが終了し、一同ほっと一息。
ふれあい会館に戻って、みんなで持ってきたお弁当を楽しく食べました。

%e3%83%95%e3%82%a7%e3%82%b9%e3%82%bf%ef%bc%91%e6%97%a5%e7%9b%ae

%e3%83%95%e3%82%a7%e3%82%b9%e3%82%bf%ef%bc%91%e6%97%a5%e7%9b%ae%e2%88%92%ef%bc%92

%e3%83%95%e3%82%a7%e3%82%b9%e3%82%bf%ef%bc%91%e6%97%a5%e7%9b%ae%e2%88%92%ef%bc%94

%e3%83%95%e3%82%a7%e3%82%b9%e3%82%bf%ef%bc%91%e6%97%a5%e7%9b%ae%e3%83%bc%ef%bc%93

(2)ミニゲーム
昼食後、旧宇津小学校の体育館でミニゲーム大会を行いました。は豆つかみ・大縄跳び・バトミントン、外では水鉄砲でペットボトルを倒し、どれだけ多くの記録を残せるかを班ごとに競いました。
バトミントンの羽が窓枠に引っかかったり、子ども達に水をかけられたり、大変だったが楽しい時間を過ごせたと思います。
ただ、子ども達が暑さと疲労で集中力がきれかけている場面が多々あったと思うので、次回からは時間配分や行動範囲など気をつけたいという反省点もありました。
また、この裏ではオリエンテーリングの課題の一つであった、おもしろ写真の仕分け作業が進められていました。

%e3%83%95%e3%82%a7%e3%82%b9%e3%82%bf%ef%bc%91%e6%97%a5%e7%9b%ae%e3%83%bc%ef%bc%95

%e3%83%95%e3%82%a7%e3%82%b9%e3%82%bf%ef%bc%91%e6%97%a5%e7%9b%ae%e3%83%bc%ef%bc%96

(3)おもしろ写真鑑賞

ミニゲーム終了後はふれあい会館に集まり、冷たいアイスクリームやお菓子を食べながら、午前中に撮影してきた「おもしろ写真」をみんなで鑑賞しました。なぜそれを撮影したのかなど、子ども達がしっかりと説明してくれました。

%e3%83%95%e3%82%a7%e3%82%b9%e3%82%bf%ef%bc%91%e6%97%a5%e7%9b%ae%e3%83%bc%ef%bc%97

%e3%83%95%e3%82%a7%e3%82%b9%e3%82%bf%ef%bc%91%e6%97%a5%e7%9b%ae%e3%83%bc%ef%bc%98

%e3%83%95%e3%82%a7%e3%82%b9%e3%82%bf%ef%bc%91%e6%97%a5%e7%9b%ae%e3%83%bc%ef%bc%99

%e3%83%95%e3%82%a7%e3%82%b9%e3%82%bf%ef%bc%91%e6%97%a5%e7%9b%ae%e3%83%bc%ef%bc%91%ef%bc%90

(4)灯篭作り
夏祭りの会場を彩る灯籠づくりをワークショップ形式で行いました。お絵描き、貼り絵、切り絵、水絵、スタンプ、ステンドグラスのコーナーに分け、子ども達がそれぞれしたいコーナーに移動し、自由にチャレンジしました。
4面同じ種類の灯篭や、1枚ずつ違う種類の灯篭など、子どもならではの感性豊かな作品がたくさんできました。中には、1面で時間をいっぱいまで使って、凝った作品を作った子もいます。
完成品は夏祭り会場でロウソクに火を灯し、展示されました。

%e3%83%95%e3%82%a7%e3%82%b9%e3%82%bf%ef%bc%91%e6%97%a5%e7%9b%ae%e3%83%bc%ef%bc%91%ef%bc%91

%e3%83%95%e3%82%a7%e3%82%b9%e3%82%bf%ef%bc%91%e6%97%a5%e7%9b%ae%e3%83%bc%ef%bc%91%ef%bc%92

%e3%83%95%e3%82%a7%e3%82%b9%e3%82%bf%ef%bc%91%e6%97%a5%e7%9b%ae%e3%83%bc%ef%bc%91%ef%bc%93

%e3%83%95%e3%82%a7%e3%82%b9%e3%82%bf%ef%bc%91%ef%bc%91%e6%97%a5%e7%9b%ae%e3%83%bc%ef%bc%91%ef%bc%94

(5)盆踊り練習
地域の人たちがふれあい会館の2階に集まり、夏祭りに踊る盆踊り、「宇津の里音頭」と「丹波音頭」を、地域の子ども達や年配の方の生歌で練習しました。
地域の人たちと一緒に踊ることは、とても緊張したが地域の方々はとても優しく教えてくださって、楽しいひと時を過ごすことができました。
(6)花火
盆踊り練習の後、子ども達と手持ち花火で盛り上がり、この日はお開きとなりました。