京都精華大学京北宇津宝さがし会 中村成恒(人文学部2年生)
2015年8月7日、8日の2日間、第2回宇津こどもフェスタを開催しました。晴天に恵まれ、地域からは30名以上の方々に参加して頂けました。昨年度以上に宇津の地域文化に焦点を当て、子ども達だけでなく、地域の方々や学生達にとっても充実した2日間となりました。
宇津地域に流れる上桂川での、鮎つかみ体験の様子です。鮎かけ名人の正澤昇さんはじめ地域の方々にご協力頂き、川の中に設けた池に養殖の鮎を放流。誰が一番多くつかめるかな?素早くてヌルヌル、中々つかまらない鮎に子ども達は大はしゃぎ。ついでに学生スタッフも、ついつい本気を出す始末。鮎はその後、地域の料理名人、細見マサエさんのご指導の元、鮎飯になって参加者の皆様に振舞われました。
続いては筏遊び。地域の筏作り名人の岡本満さん(宇津自治会地域振興部長)に、地域名産の北山杉で立派な筏をこしらえてもらいました。
子どもの頃から川に親しんできたお年寄りの方々と子ども達との、良い交流の機会となりました。
食事が済んだら、宇津の地域伝承をもとに学生が作った紙芝居を披露しました。子ども達が静かに聞いてくれるか心配ではありましたが、それも杞憂で、学生の力作に子ども達は集中して見入ってくれていました。
日の暮れた頃、1日目の最後のイベント、肝試し。これも地域伝承をもとに、廃校になった小学校の校舎を舞台に学生が設営。子ども向けに準備したはずが、つい気合いが入り過ぎ、立ち止まって進めなくなる子どもが続出。あまりに子ども達が大騒ぎするので、子どものお母様方も気になって「私達も行きたい!」と肝試しに参加。泣いてしまった子ども達に後で感想を聞いてみると、「楽しかった!」と言ってくれました。
2日目は、私達京北宇津宝さがし会が今年度新たに取り組んでいる子ども写真教室の第2回目。春に開催した第1回目は雨に見舞われましたが、今回は晴天に恵まれ、絶好の写真日和。前回に引き続き今回も京都精華大学で写真と映像を専門に教鞭を執る亀村俊二先生にご指導頂きました。
普段は目にも留めない道端の草花も、レンズを通すと少し違って見えます。
最後には、子ども達の撮った写真に亀村先生より講評を頂きました。大人の目では気付かない、子どもの視点ならではの写真の数々は、私達学生にとっても新鮮でした。季節毎に行っている子ども写真教室は、今年度は残すところ2回。撮影した写真はフォトアルバムとなって、参加してくれた子ども達一人一人に配布されます。
2日間、陽炎が見えるほどの炎天下でのイベント開催となりましたが、熱中症で倒れることも怪我人を出すこともなく、無事イベントを終えることができました。地域の方々の積極的なご支援に感謝申し上げます。これからも、京北宇津宝さがし会は精力的に活動していきます。