宇津の声をきいて 【10月15日】
耳を澄ませて生活してみたことはありますか?
私たちの周りにはたくさんの音があふれています。
自然豊かな宇津では、いったいどんな音を聴くことができるのでしょうか。
…ということで今回は、子どもちゃんたちと学生スタッフで宇津の音を探してきました。
今回は、京都精華大学の教員である「おとはかせ・こまつん」こと小松正史さんに指導をいただきながら音探しに出かけました。
ふれあい会館を出発点に、歩いて行くことのできるおぼそこ川、旧宇津小学校周辺を散策しました。
川が流れる音、枯葉を踏む音、石と石をすり合わせる音、お友だちの話し声…。
工夫して自分で音を生み出してみるなど、次々といろいろな音を発見していく子どもちゃんたち。今まで意識していなかったような音をたくさん見つけてくれました。
音探しの中で難しかったことは、機材の扱いです。録音機はとても繊細で、録音開始後は、じっとしていなければ、風の音が入ってしまい、いわゆる「ノイズ」となってしまいます。
そして、録音したい音を逃してしまうこともしばしば。特に虫や鳥の声は、いつ鳴くかがわからないので録音のタイミングがとても難しく、何度も失敗していたチームもありました。
音探しでは、一度聴いた音は、その時にしか聴くことができない、心の中にいつまでも残る大切な思い出のひとつになることを教えてもらえたイベントとなりました。
録音後は、子どもちゃんとスタッフで選んでもらったイチオシの音をおとはかせ・こまつんによる音解説・講評会が実施されました。
解説・講評会のあとは、こまつんによるピアノ演奏会が開催されました。お迎えに来てくださった保護者の方々も一緒に、こまつん作曲の世界に一つしかない宇津をイメージした曲を披露していただきました。静かに鑑賞するピアノ曲もいいですが、リズムに合わせて体を揺らしたり、歌ってくれる子どもちゃんもいて、笑顔の連鎖がつづく鑑賞の時間となりました。
今回は、秋の音が主でしたが、ほかの季節ではどんな声を宇津は聴かせてくれるのでしょうか?第二弾が行われるのが楽しみです。
今回、子どもちゃんたちに録音していただいた音は、紡ぎ合わせて世界にひとつだけの曲を作る予定です。その曲を精華ワークショップ絵画教室の展覧会のときにお披露目したいと思っています。