2015年3月8日に、唐臼での餅つき大会をおこないました。地域からは約40名の方々に参加していただけました。第一回に引き続き参加していただいた方や、今回が初めての方も、みなさんに楽しめて頂いた1日でした。
唐臼は、てこの原理を利用して小さい子どもでも簡単に餅がつける道具です。以前は京北地域のどのお宅にも1台あって、餅つきだけではなく精米などにも使っていたそうですが、現在では、京北全体に4台しかなく、そのうちの1台を保管しているNPO法人ふるさと京北鉾杉塾にご協力していただきました。
はじめに、鉾杉塾の河原林さんに注意事項などをお話ししていただいたあと、「納豆餅」という地域の伝統食である、餅に納豆を練りこんであるタイプや、はさんだタイプのものを作りました。はさんであるタイプは新しいもので、昔からあるのは練りこんで作って、乾燥させたものを焼いて食べる納豆餅が主流でした。
餅が焼きあがるまでに、唐臼を使ってお餅をついたり、シュロの葉っぱで作るバッタづくりワークショップや、杉を使ってマイ箸づくりや紙飛行機を作る木工教室を行いました。地域の子供たちは、地域の方々に教えてもらいながら真剣に取り組んでいました。
お昼は、出来立てのきな粉餅や納豆餅。地域のお母さま方が作っていただいた郷土料理をみんなでおいしくいただきました。
とても優しい味がして、とってもおいしかったです。
ごはんのあとは、子どもたちとかけっこをしたり、氷鬼をしたりしました。
普段、外で遊ぶ機会が少ない学生スタッフは、へとへとにないながらも、みんなと汗をかきながらはしゃぎまわっていました。
最後にもう一度、唐臼でお餅をつき参加者全員分のお土産をつくりました。
京都精華大学におけるカリキュラム「プロジェクト演習リサーチ実践」の一環で、京都精華大学の学生と共に宇津地域でヒアリングを行いました。ヒアリングは2日間にわたり、合計8名の方々にお話しを伺うことができました。
まずはグループに分かれ、自治会長の安井二三男さん、鮎かけ名人の正澤昇さんにお話しをおうかがいしまた。時間は10:00からスタートし、お昼の12:00ぐらいまで、自分たちがあらかじめ用意していた質問などを、ぶつけたり、お話の中で疑問に思ったことを聞いたりしました。
お昼は、宇津でとれたお野菜やお米を使ってカレーを作りました。ピーナッツかぼちゃという珍しいかぼちゃを入れたりして、いつもと違うカレーになり、心も身体も大満足でした。
午後からは、宇津地域にある「北山杉」の林で行われた「北山杉里山コンサート」を見学しました。北山杉の魅力を肌で感じながら、地域では数少ない林業従業者の話を聞くことができました。また、林と音のハーモニーということで、ピアノ奏者やバイオリン奏者などによる演奏もとてもよかったです。
一日目の夜には、細見マサエさんの描かれた絵を見ながら、昔の手仕事のお話を聞きました。
二日目には、朝早くから「いっぷく家宇津」(旧農協)で行われている「朝市」に参加。
そこでは、地域の人が畑や山で採れた野菜や、果物などを持ち寄り、売り買いする場所として、使われていました。また、売り買いだけではなく、地域の人たちが自由に集まって、お話をしたりする交流の場でもありました。
私たちは、見学に行くだけだったのですが、めずらしい野菜に心奪われ、気が付いたら全員袋を二つは持っている状態でした。
その後、朝市を運営する安海さんと宇津自治会の岡本欣治さんに、ヒアリング調査をおこないました。
お二人には、今後宇津をどうしていきたいのか。どう学生たちと交流していきたいのかなどをお聞きしました。
別のグループは、Iターンで生産者をしている西村誠さんや、自治会で地域の防災を担当しておられる岡本義博さんにお話をおうかがいしました。
改めて、宇津地域の方々にお話を伺えて、より一層「宇津」に興味をもつことができました。
2014年8月14日から16日までの3日間にわたり、京都精華大学のフラメンコ同好会は、宇津で合宿を行いました。
そのうち14日、15日の二日間。京都精華大学人文学部の准教授、田村先生の元、地元の子どもを対象に、フラメンコ同好会のメンバーがフラメンコの基礎となる「セビジャーナス」をアレンジしたダンスを、子どもたちと一緒に15日の宇津の夏祭りに向けて練習しました。
15日の本番は、あいにくの大雨でしたが、急きょ旧宇津小学校の体育館に会場を変更して、夏祭りが行われました。宇津の子どもたちと私たちは、立命館大学のクラシックギター部のみなさんや、プロのギタリストの方に来ていただき、生演奏でフラメンコを披露しました。
子どもたちも2日間の練習の成果を、親御さんやお友達に見てもらって大満足な様子でした。私たちフラメンコ同好会のメンバーもたくさんの宇津地域の方々に見ていただいて、大きな拍手を頂きとてもうれしかったです。
舞台終了後は、宇津の夏祭りに出店として一つのブースをお借りして、ノンアルコールのサングリアと、スペイン風炊き込みごはんを販売させていただきました。
地域のお祭りに参加する機会が、どんどん減っていく中、こうして暖かい雰囲気に囲まれたお祭りに参加できてよかったです。
イベント二日目。
昨日に引き続き、ケコミ座による「大型紙芝居」を行いました。
また、ケコミ座による「サーターアンダギー教室」も開催され、参加した子どもたちは手作りのサーターアンダギーを食べながら紙芝居を見ていました。
お昼を食べ終え、第二部の大型紙芝居が始まるまで少し時間があったので、子どもたちと一緒に旧宇津小学校の体育館でドッチボールや鬼ごっこをして遊びました。途中、自治会長さんが持ってきてくれた大きなトマトを、みんなでかぶりつきながら食べました。
時間が来たので、ふれあい会館に戻りました。
子どもたちは体力がありあまっていていましたが、学生スタッフは一歩も動けない状態でした。
ケコミ座の紙芝居も終わり、最後はみんなで花火をしてお別れしました。
お別れの際、子どもたちが「また来てね」と言ってくれたことが一番うれしかったです。
★まとめ★
二日間を通して、子どもたちと一緒に「宇津」の自然を体験することで
より一層「宇津」を知ることができました。
また、子どもの目線から見た宇津と、大人からみた宇津のイメージを比較することで、今後の活動内容や、改善点などを考えるいい機会になったと思います。
晴天の中行われた、子どもフェスタIN宇津。
6日、7日と二日間にわたって、さまざまなイベントを開催しました。
イベント一日目は、宇津に流れる桂川で「水生生物観察」「ナイトトラップ」「星の観察会」を行いました。
朝早くから元気いっぱいの子どもたちと、宇津ふれあい会館で集合し、自己紹介しました。
お互い名前を覚えられるように、ガムテープで作った名札を好きなところに張り、みんなで桂川に向かいました。
京都精華大学の教授である板倉豊先生のご指導のもと、桂川の水質検査や生物をつかまえて、現在の桂川の状態を調べました。
初めは浅い場所で観察していましたが、だんだん深い所へ場所を変えると、子どもたちは服がぬれるのなんかお構いなしに、川に飛び込んでいき、次々と珍しい生物を捕まえては、板倉先生のところへ見せに行っていました。
学生スタッフも負けじと、川に飛び込んでいきますが、子どもたちについていくのがやっとでした。
観察を終え、いったん宇津ふれあい会館に戻り、見つけた生物と検査した結果を板倉先生に解説してもらいながら、宇津で採れたお米や、野菜で作った漬物でお昼を食べました。
子どもたちは、動き回っておなかがすいていたのか、何度もおかわりをする子が続出。
用意してあった大きな炊飯器2つと、宇津に住む漬物名人のマサエさんに作っていただいた漬物は、あっという間に空っぽになってしまいました。
このあと、宇津ふれあい会館の敷地の中にあるプールの裏手にナイトトラップをしかけ、日が暮れる間「ケコミ座」による大型紙芝居をみんなで見ました。
紙芝居が終わり、みんなでナイトトラップを確認しに行きました。
しかし、今回は珍しい昆虫は罠にかかっていませんでした。(残念)
最後に、京都精華大学の学生による「星の観察会」をしました。
昔から宇津は街頭が少なく、星がきれいに見れる土地です。私たちはこれを生かし、河川近くにブルーシートを引き、みんなで寝そべって夏の大三角形を観察しました。
★まとめ★
一日を終え、子どもの観察力と行動力が高いことを改めて実感させられる一日でした。
板倉先生も驚くぐらい、めずらしい生き物を見つけたり。
大人が躊躇するようなところへも臆せず進んだり。
危ない面もありますが、子どもの目線でしか見れない風景を、子どもと接することで自分も見ているような気がしました。